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こんなTweetをしながら、ちっぽけでありますが、自分なりのスタートアップでの「HARD THINGS」を思い出したので書いてみることにします。

まず結論からですが、2010年3月にレアジョブに入社し、2010年末にはリーダーに昇格し、そして2012年6月にタイトルの通り降格しました。当時の名刺はマーケティング部長だったのですが、そこから平社員(正確には部下なしの課長代理という役職?)への降格でした。

カスタマーサポートとマーケティング、教材の部門を率いていた、少なくとも率いているつもりだったので、フルタイムとパートタイム含めて20〜30人のメンバーがいたのですが、それが翌月から1人の部署になりました。

降格したのは成長についていけなかったから

降格したのはズバリ企業の成長に自分の成長がついていけなかったらです。マネジメントが下手で部下は辞めるし、KPI管理ができていないので売上予想ができないし、経営陣とのコミュニケーションも不十分。急成長した組織をマネジメントする能力も経験もありませんでした。

そんな折にハッキングによるインシデントを受けて社内が混乱しても、一緒に右往左往する程度で、皆を率いる存在ではもはやありませんでした。むしろ、経営陣と喧嘩するなど、一部混乱を助長する存在にすらなってしまっていました。

自分が中心でなくなる寂しさ

当時、経営陣が優しい会社だということもあり、そんな状態でも「給与は据え置きで昇給昇格の停止」と「3ヶ月以内に改善しなかったら給与を下げる」という程度で、すぐにお金の心配をする必要はありませんでした。

ただ、一番寂しかったのは、「もはやこの会社に自分は不要なのではないか」という虚無感でした。部下がいないどころか一人だけのチームというのはなかなかの孤独ですw

社外の友人からも「もう辞めなよ」と言われたり、インターン生からも「山田さんって昔からいるのに報われない人ですね」と言われたことは良い思い出です。特に後者はこたえました。ね、小岩井くんw

それでも辞めなかったのは、やりきってないという感覚

そこで冒頭のTweetに戻るのですが、辞めなかったのは、やっぱり今回はまだやりきっていないと思いが強かったからです。すごく悔しかった、降格させた経営陣を見返してやるぜ、と思いましたw

また、BCG時代にミスミの元社長である三枝さんの講演で、「できる限り早く、企業の死の谷を経験しなさい」という話を聞きました。当時のレアジョブはまさに死の谷(インシデントでサービス停止してつぶれかけた)をぎりぎりのところで切り抜けようとしているところでした。

同時に、そんな「死の谷」に無力な自分に対して、降格という体験を通して、非常に冷静に振り返る機会を得ました。次は自分が中心になって危機も乗り越えられるようになりたいと思いました。

個人の目標を失ったけど、肩の力が抜けて成果を出せるように

入社時に3年で役員になるという目標を立てて、レアジョブに入社しました。ただ、2年目の半ばで近いところまでいっていたつもりがあっさり降格して遠くなってしまい、目標が目の前からなくなってしまいました。

ただ、やり切るまでやると決めていたので、逆に肩の力が抜け、自分の目標ではなく組織の目標に対してシンプルに向き合うことができるようになりました。

そうすると自然に結果が出るようになり、またいつの間にかリーダーに戻っていました。メンバーは少なかったですが、チームも安定し、KPIも達成し、経営陣とも張り合うことなく、自然に会話ができるようになりました。

その後、結果的に2015年には入社5年で執行役員になりました。

以上、「部長から平社員に降格した理由と降格しても辞めなかった理由」です。いかがでしたでしょうか。ちなみに創業者は降格という手段がないので、成長痛への向き合いは実はもっと大変ですw

小さな小さな個人の「HARD THINGS」ですが、この一連の経験は自分が起業する上で大きな糧になっています。将来起業したい方はぜひ、Findyへ。(やっぱりスタートアップが嫌になったとかだったらどうしよう…。そんなことないよね。)

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