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これらの企業は近年、急成長を遂げているネット・通信企業で、その成長を経営者に加えて優秀なスタッフが牽引している印象が強くあります。つまり、中途、新卒採用に限らず「採用に強い会社」という印象を皆様もお持ちかと思います。

「企業の成長」と「採用力」の関係

私自身も企業経営及び採用・人事に携わる中で、プロダクトやサービスの差分、新規性や独創性というだけで競争の激しいマーケットで勝ち切るのは非常に難しいと感じています。やはり、成長を続けている会社というのはそのマーケットで勝ち切る人材がいる「採用に強い会社」であることが多いです。

また、スタートアップ業界でもフリマアプリのメルカリ、転職のビズリーチ、楽天レシピなどの参入もあった料理のクックパッドなど、強い競合の参入があっても頭一つ抜けた状態でマーケットを牽引している企業は採用に力を入れている印象です。

古巣のレアジョブのケースでも150社くらい競合がひしめくマーケットで「なぜ一番に上場できたか?」「なぜ消える側の会社にならなかったのか?」というと、そこで働く人の差分、レベルが他社より高かったというのが大きな理由と感じています。

「採用に強い会社」は「時価総額が高い成長企業」を証明したい

一方で、採用・人事は売上利益との連動性がすぐに見えない分野でもあります。

「採用が大事だってのは分かるけどそれって本当?」
「今、採用頑張るとどれくらいうちの成長につながるの?来期の売上は増えるの?」

という気持ちは日々の数字に責任を負う経営者やマネージャーであれば誰しもが思う気持ちです。

そこで、日本中の上場IT/Web企業の求人票・募集要項を採点して、時価総額との関係性を調べてみました。ここではAI求人票採点サービスFindy(ファインディ)で採点したスコアをFindy Score(ファインディ スコア)として活用しています。

(出典:Findy分析)

  • 「採用に強い会社」=「時価総額が高い」は言える
  • 時価総額50億円〜1000億円までは右肩が上がりでFindyScoreが上がる
  • 時価総額200億円を超えるあたりから、採用力のある会社が増えてきている

 

あたりが言えそうです。企業を成長させたい経営者ではあれば「採用力」は大事ですね。

ちなみに時価総額が高い=成長企業としているのは時価総額の以下定義からです

時価総額(じかそうがく、Market capitalization)、株式時価総額とは、ある上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値を評価する際の指標である。 時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する。

(出典:Wikipedia

※ちなみに1,000億円以上の時価総額の企業は数が少ないので分析に入れていません!日本のWeb/IT業界頑張らないと!

あくまで「求人票をしっかり書いている会社」=「採用力がある会社」としているので、ここの関係性は若干の論理の飛躍がありますが、実際に採点した結果と企業名や各求人票を眺めるとそれほど違和感のないという感覚です。また、データをもとに人材業界の方とディスカッションすると違和感の少ない結果で驚かれることが多々あります。今度、ニーズがあれば「上位10社」「エンジニアの採用に強い企業」とか採用マーケティング研究所で発表したいなと思っております。

そもそもなぜ「求人票が良い会社」=「採用力がある会社」なのか

ここは筆者の仮説を大きく反映しているのですが、レアジョブ時代に採用改革を始める際に調査したところ、採用でうまくいっている企業はほぼ間違いなく、Webサイトや自社メディアでの情報発信をしっかりやっています。しかも、それらの企業の求人票を眺めていると明らかに、その職種に対する理解度が高くないと書けない、具体的かつ簡潔な求人票を書いていました。

そこで取り組んだのが、以下のスライドでも紹介している”求人票の改善”です。実際にレアジョブ時代も他のアクションの影響もありますが、半年で採用サイトやWantedly経由での応募が4倍くらいに増えました。

 

また、求人票をしっかり書こうとすると、そもそもどんな人材を採用したいか、評価したいかの人材戦略がないと書けません。人材戦略を作るためにはどんな人材を組織で生かしたいのかという組織戦略が必要です。組織戦略を作る上では、そもそも経営戦略・事業戦略の中で自社がどこを目指していて、そのために各事業が今後数年で何をやりたいのかをクリアに説明できないといけません。

つまり、
「経営戦略」→「事業戦略」→「組織戦略」→「人材戦略」が具体的かつ丁寧に語られている会社でないと良い求人票を書けないと言えます。

従って、求人票をしっかり書けている会社は成長も早く、良い人材が集まり、時価総額も同時に伸びていると言えるのではと仮説を立てました。

一方で、採用される側も企業側の期待値や自らの出せる価値を求人票から読み取れる会社の方が魅力的ですし、期待値調整が正確に行われているので、入社後のミスマッチも少ないはずです。

というわけでFindy(ファインディ)では
「求人票が良い会社」
=「転職希望者にとっても良い会社」
=「採用に強い会社」
と考えています。

この辺りは別記事でまた詳しく書こうと思います。

というわけで、『「採用に強い会社」=「時価総額が高い成長企業」という仮説を証明』してみました。ぜひぜひご感想などあればいただければ幸いです。

 

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