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今週、共同創業者と1日時間をとり、Findy(ファインディ)のミッションについて話そうと思っています。まずは、その前提となる自分の考えをまとめてみました。今日はタイトルの通り、なぜ起業しようと思ったか、そのきっかけについて書きたいと思います。

仕事と学びをつなげたい

タイトルにある通り、”仕事と学びを本当の意味でつなげていきたい”と思っています。そう思った背景は仕事につながる学びはこんなにも楽しい一方で、仕事につながらない学びは退屈だと強く感じるからです。

学びを人生で初めて楽しいと感じたのは、就職後に本を多読し始めてからでした。経営企画への配属だったこともあり、会計や設備投資関係を始め、あらゆる本を読みました。そして読んだ本が翌日以降の仕事に活きる感覚を掴んだ時、それまでもっと勉強しておけば良かったと強く後悔したのを記憶しています。

一方で、学生時代の勉強は苦痛以外の何ものでもありませんでした。大教室に座って話を聞くこと、また決められた内容を教科書通りを学ぶ受験勉強は退屈の極みだと思っていて、ほぼ部活やバイトのための睡眠時間となっていました。

したがって、人生でもっと早く「仕事」と「学び」のつながりを知っていれば、「学びを楽しいもの」として捉えて、もっと色々なことを学べていたのでは、という思いがあります。

パーソナライズ化された学びへの感動と全員同じ勉強を求める公教育への違和感

初めて前職のオンライン英会話と出会った時、 一番感動したことは英会話が一対一で学べるということでした。 過去にもグループレッスン式の英会話に通ったことはありましたが、 年齢が30歳も離れた人の世間話を英語で聞いても面白いはずがありません。 そういった意味で自分の好きなことだけを集中し学べる、というパーソナライズ化された環境に感動を覚えました。

一方で、オンライン英会話が学校に導入される時、 必ず求められるのは同じ時間帯に、同じ内容を、全生徒に平等に提供するという公教育らしいサービス提供のあり方です。 もちろん、こうした教育の精神は悪いことではありません。

しかし、高度成長期に早く効率的にモノを作ることが富の源泉であった時代の教育システムが必ずしも現在の社会、あるいは仕事で成果を出すこととつながっているとは限りません。時代に応じて学びのあり方も変わっていく必要があります。

つまり、今後はもっと学びの個別化、パーソナライズ化をした上で、個々が強みを生かして成果を出せるような学びの環境を整えていくことが求められています。

現実の社会ではオリジナルなワクワクを作り出せる人材が求められる

現実の社会に出てみると教室のように40人が同じ仕事をするケースはどんどん減っており、40人に40通りの仕事を求める時代が始まっています。特に製造業からIT/Webに産業の軸が移る中で、そのスピードが加速しています。

一昨日のYahoo!安宅氏のブログ「今日、何人かの中学生たちに送った言葉」に強く共感したのですが、「ワクワクをカタチにすることが富を生み出す時代」になっており、「(ジャングルを切り開きサバイバルするようなスキル)が必要」さが増しています。

・単なる大量生産の時代は終わり、ワクワクをカタチにすることが富を生み出す時代になった、、、あらゆる分野のアップデートを掲げ、形にすることで、モノをただ作っても決して生まれない規模の巨大な富が生まれる

・おそらく今ある大きな会社の1/3以上は20年後には消えているか全く違う形になる

・ここからは素直にただ話を聞いて走ればいい時代(既存のルールでのサバイバル)とはかなり異なるモード(ジャングルを切り開きサバイバルするようなスキル)が必要になる、、、お父さんやお母さんの世代にとっての成功像をそのまま目指すとダメな人になる可能性が高い。時代の空気を吸った自分たちの感性をある程度以上に信じる必要がある

学びと仕事がつながらない原因は新卒総合職

学びと仕事がつながらないのは新卒総合職という日本独特の就職文化が大きな原因となっていると感じます。新卒総合職の募集要項見ると、一言で「4年制大学以上を卒業」のみ書いてあることが多々あります。

これは何も言っていないに等しいですね。以前にブラジルで採用活動をやっていたのですが、マイクロソフトやGoogleなどを中心にインターンの募集から、応募時に期待するスキルや人物像が細かく記載されています。

つまり、学ばない学生にはチャンスがないことが明確に提示されています。

一方で、日本では会社側が大学時代に何を学んできて欲しいかを明示していないため、当然学生もそのために学ぼうとしません。

だからこそ、人材の定義付けが必要

だからこそ、”人”にどんなことを求めるかの定義付けが必要だと考えてます。先ほどの海外インターンの事例だとジョブディスクリプション(職務記述書)が丁寧に書かれているため、ある企業に入りたいのであれば何をスキルとして、人物像として身に付ければ良いかが明確になっています。

実際に、シリコンバレーの伸びているスタートアップはジョブディスクリプションが美しい傾向があります。例えば、Slackのキャリアサイトなどを見ると伸びている企業がいかに採用にこだわり、結果ジョブディスクリプションにもこだわっているかが伝わってきます。

また、国内でも例えば法曹関係や会計士、あるいは一部の理科系の学部では仕事と学びのつながりが強いため、学びにも熱心な学生が多いことともつながっています。

誰もが、学びの結果が仕事につながることが分かれば、学びも楽しく熱心に取り組みたいものに変わると思います。

日本が豊かさを維持するためには学んで世界で勝たないといけない

日本はここ数年世界でも珍しい貧しくなっている国の一つです。まだ、税金による借金で豊かさを維持しているので実感はわきにくいですが、いずれ社会保障を削り始める時代がくると考えてます。

本当に貧しくなっていいのか。個人的には反対です。貧富の格差が広まれば、治安も悪化し、決して今の生活レベルは維持できないと感じています。また、そのためには世界で起こっていること、先端歩んでいる人からどんどん学ばなければいけないと感じています。そう明治維新の日本人がそうであったように。

再度、Yahoo!安宅氏のブログから引用ですが、それを防ぐためには、以下の通りズバリ「世界を刷新するものやサービス」を生むことに尽きると思います。

・現在の日本の教育だけをやっているとみなさんは持つべき武器を持たず戦場に出てしまう可能性が高い。自衛の必要がある、、、コミュニケーションとエンジニアリング、データリテラシー。これらは専門を問わず世界の高等教育の標準になりつつある

・日本が豊かさを保とうとするならば、我々は(カメラやクルマ、電機、石油化学、鉄などで行ったように)再度世界をとる、世界規模で何かを良くする必要がある

・日本はあと数十年、人口縮小、人口調整局面が続くが、日本から世界をとるもの、世界を刷新するものやサービスが生まれないという話は全く別、、、十分生み出しうる

仕事と学びをつなげるサービスを作り世界で戦える人材を増やしたい

「仕事と学びをつなぐために起業した」というタイトルの通り、上述の考えをもとに「仕事と学びをつなげるサービスを作り世界で戦える人材を増やしたい」という思いを持ち、現在新しいサービスを開発しています。

学生時代に出会ったアメリカの学生、あるいは前職時代にフィリピンで見たエリート層。彼らは仕事で成果を残すために全力で学んでいます。学生時代から当たり前のように、「コンピュータサイエンス」と「医学」のダブルメジャーという強者がいて、将来の仕事を見据えて学んでいます。社会人になっても夜間に大学で勉強しています。しかもそんな彼らが、大企業を経験した後に、起業したりする時代です。世界をとるということは当たり前のように彼らと勝負する、ということだと思っています。

そんな彼らと勝負できる武器を身につける日本人を増やすためにも、まずは「仕事」と「学び」の関係をぐっと近くしていきたいと思います。

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