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最近、「えっ、そんな大手企業から?!」という企業の人事の方からIT/Webエンジニアの採用についてディスカッションしたいと連絡いただくことがあります。

海外では製造業を中心にAI、IoT文脈でIT/Webエンジニアの採用やソフトウェア企業の買収を加速しています。ドイツではすでにSiemensがインダストリー4.0と題して、ハードとソフトの融合を引っ張り、アメリカでもGEがソフトウェア、AI企業の買収を続けています。

日本企業は本当にこれからスタートするところ、という印象です。まさにこのパナソニックのリリースの後、NewsPicksでも盛り上がっているようです。

その中で既存の大企業がIT/Webエンジニアを採用する上での課題は以下と感じます。
ちなみに実際に大手自動車、金融系からオファーがたくさんくるけど、転職していない機械学習エンジニアへのヒアリング等を通じて感じていることをまとめました。

求める人材像が伝わっていない

自動運転やFintechなどキーワードは先行して広まっていますが、実際にメーカーや金融機関が何を開発しようとしているのか、また、そのためにどんな人を採用したいのか、十分にIT/Webエンジニア側に伝わっていません。また、求人票を見ても具体的にどんな仕事があり、どんなスキルを持っている人材を採用しようとしているのかが曖昧なものが多いのが現状です。

しかも、大手が本当にこれから採用したい人材が、これまでの中途向け媒体メディア等には”いない”という現象も起きており、結果的に候補者に届いていないという課題もあります。

IT/Webエンジニアにとっては魅力的な場所とは限らない

最近ではメガベンチャーや大規模なスタートアップも給与水準が上がっています。DeNAやサイバーエージェントなどネット系大手は平均給与が700〜800万円を超えており、平均年齢が若いことを踏まえると、大企業に遜色ない、あるいは大企業より良い給与水準です。

かつ、面接もオフィスも東京ではなく、地方となると、プロダクトが好きなど敢えてそこへ行く理由がない人には受けるまでの間に大きなハードルが存在することになってしまいます。
IT/Webエンジニアを採用するために、自社の魅力を伝えるところを丁寧に取り組む必要があると思います。

ハードウェア>ソフトウェア 社内で評価されない懸念

数の論理は組織内で大きな影響力を持ちます。そういった意味では、まだまだハードウェア人材の多い企業ではIT/Webエンジニアの評価は低い傾向にあると聞きます。当然、IT/Webエンジニアにとっては居心地の悪い職場かも、と思うところには行きません。

実際にラボ型にしてソフトウェア人材を別オフィスで採用している企業など先進的な事例も出てきていますが、NewsPicks内のバナソニック馬場さんのコメントにあるNVIDIAのように思い切ったアクションをどこが先手を打って行ってくるか、興味深いです

Web/IT業界はうかうかしていられない

とはいえ、この記事のパナソニックの取り組みにもあるように、大手が本気になって、社内外へのメッセージ、取り組みを変え始めた瞬間に、Web/IT業界はさらなる採用競争に直面することになると思います。

今のうちに出迎える準備が必要ですね。ちなみに元製造業ですが、ある種ハードウェアの世界はタテ構造の組織なので動き出すと早いです。そして、中にいるグローバルで戦う優秀な人が全力で採用に取り組んでくるわけです。

また、個人的には新卒で三菱重工業ということもあり、ハードウェアの世界がソフトウェアの世界と融合し、再度世界で戦い、世界で勝ってほしいと思っています。一方で、Web/IT業界のトップである楽天やリクルートも実はハードウェア人材の採用を初めています。ドローンやIoTなどの求人票が普通にサイトに出ていて、ソフトウェア業界もハードに興味を持ち始めています。

ハードウェア、ソフトウェアの世界で人材のいったりきたりが増えて、日本企業の競争力が上がると面白くなるなと思っています。

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